2003.6.30  UP

彼女との付き合いも3年目に入り、急激に“結婚”へと突き進んでいった。

この時点で私はまだ23歳。まさか自分がこんなにも早く結婚するとは夢にも見ていなかったし、先輩からは「結婚は人生の終わり」とか「結婚すると遊べなくなる」とかあまり良い話は聞いていなかったので少なからず抵抗はあったと思う。でも、「結婚することによって新たな人生が開けるのではないか」とか「彼女といつも一緒にいられるのなら多少のことは妥協できるかも」と思い、最終的には結婚する方向で心が決まっていった。

結婚は二人の責任でするものだと思っていたが、現実には色んなところへ波及していく。家族、会社、社会‥。今回の結婚に対して、両方の親は反対もせず応援してくれた。会社の部長はまだ二人が若いこともあり色々と心配してくれた。職場の同僚も素直に喜んでくれて二人を祝福してくれた。ほんとありがたいことだ。

本格的に結婚が決まると色々な手続きや手配が必要となる。面倒ではあるが頑張ってこなしていった。

まずは結納。彼女のお母さんとも相談して形式ばったことはやらない方向で決まった。もちろん私の親もOK。二人はまだ若いので無理をしないでもいいということだった。

次は指輪。一応彼女の意見も聞いて婚約指輪は作らなかった。でも結婚指輪の方は結婚式で必要だし彼女がほしいと言うことで作った。デートの時に宝石屋さんに寄って色々と調べた。その結果、主体がシルバーでエッジ部がゴールド、トップに3個のダイヤ入りのものを作ることにした。もちろん、安くあげた。二人とも将来の生活にお金を使いたかったから。実はこの結婚指輪も1年くらいでお互いに外すことになったのだが‥

そして問題の住む所。できれば結婚するからには新しい家で二人きりで住みたい。でも二人とも若いので自宅は建てられない。なので出来れば会社の社宅に入りたい。が、しかし、その頃の我が社には社宅に入るのに年齢制限があったのだ。確か、28歳だったような気がする。考えてみれば、若い人ほど給料が安いのだから民間のアパートよりも家賃の安い社宅に入りたい。でも何故か入れない。矛盾を感じたのはいうまでもない。また将来若くして結婚するであろう人達の為にもこのことを所属部長に相談した。すると部長は総武関係者に取り合ってくれて、そして返ってきた総務関係者の返事は「例外を認めるわけにはいかない。これまでも適用年齢になるまで待っている人がいるから」。確かにそうかもしれないけど、現状では社宅はガラガラなのに何故入れてくれないの?って感じ。大企業は融通がきかないものだと痛感した。結局、埒があかないので、自分達で安い民間のアパートを八王子で探した。当時(22年前)、2DKで45000円だったと思う(一応、風呂とトイレ付の平屋1軒建て)。ここで半年間の新婚生活を送ることになる。

そしてメインの結婚式&披露宴。一応ケジメの意味で結婚式はやることにした。ただし、二人はまだ若かったので、親類や親しい友人や会社の上司などの少人数であまりお金をかけないでやることにした。ということで、会場も高級ホテルなどの結婚式場ではなくて当時住んでいた八王子市の福祉会館を予約した。ここは市民であれば安く結婚式が上げられるということで先輩が教えてくれ、結局ここに決定した次第である。最終的には、人数は30人くらいだったと思う。実はこの披露宴に来られない会社の人のために、彼女の同期と卓球部のメンバーが主体となって、新婚旅行から帰ってきたあとで会費制のお披露目会を開催してくれた。それも、会費の中に記念品代としていくらかの金額が含まれており、それを元に私達の好きなものをプレゼントしてくれたのである。本当にこの時に企画してくれた人達に感謝の気持ちで一杯だ。

話を結婚披露宴に戻そう。結婚式は彼女の希望で仏前結婚。披露宴ではドレスと着物を着ることで決定。もちろんレンタルで借りて。現代のように何度も衣装は替えなかった。披露宴の司会は、卓球部の元キャプテンと彼女と仲のいい女性。この二人には色々とご迷惑をおかけした。実は私達の結婚披露宴の後にもう一組入っていたので決まった時間に終わらないといけなかった。しかし、よくある話で披露宴の時間が延びてしまったのである。お二人は会場と事務所を行ったり来たりして時間調整をしてくれたのである。今でも元キャプテンは酒の席でよく話題にしている。相当苦労したのであろう。また、披露宴の案内状は、手作りである。彼女の同期の女性が色々と志向を凝らして作製したのである。ここには写真付きで二人のナレソメや質問コーナーがおもしろくまとめられている。もちろん今でもこの案内状は保管している。披露宴自体は普通の式次第で進められた。今では式の模様をビデオカメラに収めるのであろうが、当時はまだ普及してなかったのでなんとカセットテープに声だけ録音したのである。でも披露宴はやってよかったと思う。いい思い出としていつまでも心に残しておきたい。

結婚披露宴のあとは新婚旅行(沖縄・与論島)へ旅立つこととなる。それらに関しては次回の「新婚旅行」に書くことにしよう。
日記
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